イライラしたら、少し離れてみる。認知症の家族への接し方。
イライラしたら、少し離れてみる。認知症の家族への接し方。
認知症の方と関わるとき、私が一番大切にしていることだ。
そもそも認知症って何?
認知症=「脳の細胞が少しずつ壊れていく病気」
老化による普通の物忘れとは違います。
普通の物忘れは「朝ごはん何食べたっけ?」と忘れても、思い出せます。でも認知症は「朝ごはんを食べたこと自体」を忘れてしまいます。
大切なのはここです。本人は、おかしな行動をしているつもりが全くない。 私たちから見ると「なんで?」と思う行動でも、本人にとっては普通のことをしているだけ。だから否定されると、深く傷つきます。
📌 出典:政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」
認知症の進行段階
認知症は一般的に4つの段階で進行します。
【前兆】まだ日常生活に大きな支障はない
- 物忘れが少し増えた
- 「年のせいかな」と見過ごされがちな時期
- この段階で気づいて動くのが一番大切
【初期】日常生活に少しずつ支障が出始める
- 財布・通帳をなくす
- 支払いができない
- 同じ話を何度もする
- 家事の手順がわからなくなる
また、初期に多い症状として「もの盗られ妄想」があります。「財布を盗まれた」「誰かに取られた」と言い出すことも。
そんなとき、「ここにあるでしょ」と言わないでほしい。
本人は本当に「取られた」と思っています。否定するのではなく、一緒に探してほしい。 それだけで、本人は安心できます。
📌 出典:厚生労働省「精神病床における認知症入院患者に関する調査」
【中期】一人での生活が難しくなる
- 日付・時間・場所がわからなくなる
- 食事をしたこと自体を忘れる
- 着替え・入浴・排泄に介助が必要になる
- 徘徊が始まることも
感情は残っています。「楽しい」「悲しい」という気持ちはある。だからこそ、否定されると深く傷つきます。
【後期】身体機能も低下する
- 家族のこともわからなくなる
- 寝たきりになることも
📌 出典:厚生労働省「認知症ケア法」
さあ、あなたならどう接しますか?
私は正直に言います。
自分の親だったら「もういい、勝手にしなよ」となります。絶対(笑)
利用者様には対応できるのに、なんで家族には難しいんだろう。
家族だからこそ、感情が入る。それは当たり前のことです。
具体的にどう接するか
まず、話を聞く。否定しない。 これだけでいいです。
本人は、ただ話を聞いてほしいんです。
施設にいたあるおばあちゃんが、こう言っていました。
「誰も話を聞いてくれない。私はダメダメ言われて、生きている意味があるのか」
同じ話を何度もされて、うんざりしますよね。そんなときは違う返事をしてみてください。 初めて聞くように返す。すると、違う反応が返ってくることがあります。
家事も、一人でこなすより一緒にやってみるのがいいです。
この初期段階、何を言っても言い返してくることが多い。私の経験上、そうでした。でも逆に考えると——自分を守るために言っていたんだなと、今は思います。
施設でも、メンタルが保てなくなることは多かったです。
「お前なんていなくなれ」「死んでしまえ」
そう言われることもありました。
でも、そんなときは無理せず誰かにバトンタッチ。 相手から距離を置いていい。だって私も人間。対応できないことだってある。
イライラしたら、少し離れてみる
家なら、コンビニにコーヒーを買いに行くだけでいい。それだけで、少し落ち着きます。
「毎日そんな対応できないよ」と思っている方、多いと思います。
当たり前です。できるわけがない。
でも——いいんです。
心に少し余裕があるとき、「今日はできるかも」と思えたときだけでいい。
無理せず、いきましょう。
自分が潰れたら、意味がないですから。
今回の教訓
- 否定しない。まず話を聞く
- 一緒に探す、一緒にやってみる
- イライラしたら、少し離れる
- 自分が潰れたら意味がない。無理しない
このブログでは、防災士×介護士×農業修行中のママ目線で、しぶとく生き抜く知恵を発信しています。一緒に根っこを太くしていきましょう🌱

